履歴書の職歴欄|アルバイト・派遣・契約社員の書き方

用紙にペンで記入している手元。職歴を書き込む場面 応募書類の書き方

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「アルバイトしかしてこなかったけど、職歴欄に書いていいのか」「派遣は、派遣元と派遣先のどっちを書くのか」——そんなところで迷っていませんか。結論から言うと、職歴欄には、雇用形態を( )書きで書いて構いません。アルバイトは「書く/書かない」に線引きがあり、派遣は派遣元と派遣先を分けて書きます。

この記事では、厚生労働省「応募書類の作り方」パンフレットにならって、雇用形態ごとの書き方と記載例を、迷いやすい場面から順に整理します。読み終わるころには、自分の職歴をどう並べればいいかが決まります。

職歴欄には、雇用形態を書いてよい

まず前提から。アルバイトや派遣を「職歴ではない」と考えて省く必要はありません。

職歴欄の書き方は、次のように示されています。

職歴は古い順に記載するのが基本で、正職員以外(派遣社員・契約社員・アルバイト・パート等)は雇用形態を( )書きで記載します。異動・昇格・出向の経歴や、事業内容・従業員数・所属部署・職務内容を付記する方法もあります。

つまり派遣社員・契約社員・アルバイト・パートは、( )書きで雇用形態を明記して書くのが公式に示された方法です。隠すものでも、書いてはいけないものでもありません。

「入社」の対義語は「退社」ですが、「退職」でも差し支えありません。

「入社/退社」でも「入社/退職」でも構いません。どちらかに統一してください。

職歴の最後の行には「以上」と書きます。これは雇用形態にかかわらず共通です。(出典:厚生労働省「応募書類の作り方」/2026年9月10日確認)

アルバイトは「書く/書かない」に線引きがある

ここが一番聞かれるところです。線引きの基準は、はっきり決まっています。

学業期間中のアルバイト就業については通常記載しません。

ただし、卒業後のアルバイト就業や、学業期間中のアルバイト就業のうち、就業職務内容が応募先企業の職務内容に関係している場合、責任を与えられた仕事であった場合、ビジネスマナーの基本を習得していることをアピールできるような場合などは、アルバイト就業であることを明記の上で記載します。

整理するとこうなります。

ケース書くか
卒業後のアルバイト書く
学生時代のアルバイトで、応募先の仕事と関係がある書く
学生時代のアルバイトで、責任を任されていた書く
学生時代のアルバイトで、ビジネスマナーが身についたと言える書く
上のどれにも当てはまらない学生時代のアルバイト通常は書かない

「フリーター期間があるから書けることがない」は誤解です。卒業後のアルバイトは、公式に「書く」側です。

記載例:シンプルに書く

以下の記載例は、厚生労働省のパンフレットの書き方にならって当サイトで作成したものです。原典の記載例そのものはハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」に掲載のパンフレット(「応募書類の作り方」1.履歴書)で確認できます。実物を見たい方は、そちらをダウンロードしてください。

令和○年○月 △△フードサービス ○○店 入社(アルバイト)
令和○年○月 △△フードサービス ○○店 退社

「入社(アルバイト)」の部分は、「アルバイトとして入社」などと記載する方法もあります。

記載例:職務内容をアピールする

令和○年○月 △△フードサービス アルバイト採用(令和○年○月末まで)
       ○○店にてホールスタッフとして従事(接客、レジ締め、新人指導)

記載例:複数のアルバイトをまとめる

令和○年○月 以下の事業所にてアルバイトに従事(令和○年○月末まで)
       ・△△フードサービス○○店(飲食店)
       ・□□ストア○○店、△△店(スーパーマーケット)

短期のアルバイトを何件も並べると職歴欄が埋まってしまうときは、この形が使えます。

パートも同じです。パート就業の場合も、アルバイトと同じ記載方法で差し支えありません。「アルバイト」を「パート」に置き換えるだけです。

何を書けばアピールになるか自己PRの書き方にまとめています。実務経験に自信がない場合は、応募職種と関連するアルバイト経験からアピールできます。(出典:厚生労働省「応募書類の作り方」/2026年9月10日確認)

派遣は、派遣元と派遣先を分けて書く

派遣が難しいのは、雇われている会社(派遣元)と働いた会社(派遣先)が違うからです。記載例の注記でも、派遣元と派遣先を分けて示す形になっています。

記載例:1行でまとめる

令和○年○月 ◇◇スタッフサービスより△△工業へ検査業務で派遣(令和○年○月末まで)

記載例:入りと終わりを分ける

令和○年○月 ◇◇スタッフサービスより△△工業へ派遣される
令和○年○月 派遣期間満了につき退職

「派遣期間満了につき退職」という書き方が原典にあります。自己都合と誤解されたくないときに使えます。

記載例:派遣先が複数のとき

令和○年○月 ◇◇スタッフサービスに派遣登録し、派遣スタッフとして次の職務に従事
令和○年○月  △△工業(自動車部品メーカー)製造部門
        ・製造ラインにおける組み立て(令和○年○月末まで)
令和○年○月  ▽▽製麺(食品メーカー)製造部門
        ・出荷前検査(令和○年○月末日で派遣期間満了予定)

派遣元は1回書けば足ります。そのあとに派遣先を並べる形です。派遣先の( )に業種を書いておくと、読み手が仕事の中身を想像しやすくなります。

派遣先の社名を書いてよいのか迷う人がいますが、パンフレットの記載例は社名を書く前提になっています。気になる場合は、派遣元に確認してください。(出典:厚生労働省「応募書類の作り方」/2026年9月10日確認)

在職中・契約期間の途中のとき

在職中の締め方は、原典に3パターンあります。

状況最後の行
いま働いている(退職日は未定)現在に至る
退職日が決まっている現在に至る(令和○年○月末退職予定)
契約期間の満了が見えている現在に至る(令和○年○月末契約期間満了見込)

契約社員・派遣で「いつまで働くか決まっている」なら、3つ目を使ってください。「いつから来られるか」を面接で聞かれたときの答えと揃います(→転職面接でよく聞かれる質問15選)。

そしてその次の行に「以上」を書きます。

勤務先が会社でない場合

学校・病院・官公庁などで働いていた場合、「入社」は使いません。

就業先が会社なら「入社」-「退社」(または「退職」)、会社でない場合(学校・病院・個人事業所・各種団体・官公庁など)は「勤務」(または「入職」)-「退職」を用います。正職員だった場合は「就職」-「退職」でも差し支えありません。

勤務先使う言葉
会社入社 / 退社(退職)
学校・病院・団体・官公庁・個人事業所勤務(または入職) / 退職
家業を手伝っていた家業である○○業に従事(令和○年○月末まで)
自分で個人事業をしていた開業 / 廃業
会社を経営していた設立 / 解散

「家業を手伝っていた期間」も職歴として書けます。空白期間にしてしまうより、こちらのほうが説明がつきます。(出典:厚生労働省「応募書類の作り方」/2026年9月10日確認)

職歴欄でやってはいけない3つ

1. 略号・省略で書く

繰り返し記号の「〃」や「同上」「同社」といった「同〜」は使いません。

同じ会社が続くときに「同社」と書きたくなりますが、毎回きちんと書きます。固有名詞も正式名称です。

R元年令和元年
○○高校○○県立○○高等学校
(株)○○株式会社○○
日商簿記2級日本商工会議所主催 簿記検定2級

学校名や社名が変わっている場合は、当時の名称で記載し、現在の名称を「(現・○○)」のように付記します

2. 書き間違えて修正する

修正液・修正テープ・二重線・訂正印のいずれを使っても、修正は「厳禁」です。最初から書き直します。

訂正印もダメです。手書きで職歴が長い人ほどつらいところなので、先に鉛筆で下書きするか、パソコンで作るのが現実的です。

3. 前に使ったものを使い回す

コピーしたものや、不採用で返却されたものを使いまわすと、応募先企業の印象が悪くなります。提出日の日付が古いままで、使用感も残るからです。

日付が古いままなのですぐ分かります。ただし、コピーを取っておくこと自体は、同じパンフレットで勧められています。完成した履歴書・職務経歴書はコピーを取り、面接前に確認します。そのコピーは、他の応募先に出す書類を作るときの参考にもなります。

「提出するのは毎回新しく作ったもの、手元に残すのはコピー」と覚えてください。面接では書いた内容を聞かれるので、控えがないと自分の書いたことを思い出せません。(出典:厚生労働省「応募書類の作り方」/2026年9月10日確認)

書ききれないときは、職務経歴書へ

職歴欄は行数が限られています。雇用形態と在籍期間だけ職歴欄に書き、仕事の中身は職務経歴書に回すのが基本です。

ただし、職務経歴書に回しすぎるのも危ういところがあります。

採用担当者は、まず履歴書を見るので、その段階で不採用と判断されれば、職務経歴書を見てもらえないことになります。このため、履歴書だけでも採用担当者へアピールできるようにしなければなりません。

「詳しくは職務経歴書に書いたので」は通用しないということです。職歴欄が数行で終わってしまうなら、上の「職務内容をアピールする」記載例のように職務内容を1行足しておくほうが安全です。

職務経歴書のほうの書き方は職務経歴書の書き方にまとめました。厚生労働省の無料テンプレートも紹介しています。

なお、退職理由は職歴欄に「一身上の都合により退職」「会社都合により退職」と簡潔に書くだけで足ります。詳しい理由は書かず、面接で説明します(→転職理由の伝え方)。

一人で書ききれないときの相談先

書き方が分からないまま出すより、一度見てもらったほうが早いです。無料で相談できる窓口が2つあります。

ハローワークの職業相談窓口では、応募書類の添削アドバイスを行っています。20代向けの「わかものハローワーク」もあります(→ハローワークは20代に使えるか)。応募書類の記載方法で分からないところは、ハローワークの窓口で相談を受け付けています(出典:厚生労働省「応募書類の作り方」/2026年9月10日確認)

転職エージェントでも書類添削を受けられます。アルバイトや派遣の経歴が中心なら、対象を明記しているサービスを選んでください。

職歴の並びをどう読まれるか聞く前に、対象条件を確かめてください。第二新卒エージェントneoの対象は19歳〜29歳で、第二新卒・高卒・中卒・既卒・フリーターを前提にしたサービスです。面談拠点は東京・大阪・名古屋・福岡の4か所です(出典:公式サイト/2026年9月7日確認)。ここに当てはまらないなら、非正規の職歴を扱い慣れた別のサービスを探してください。

各社を横並びで見たいときは転職エージェントおすすめ7選へ。

ただし、登録すれば必ず受けられるとは限りません。リクルートエージェントは「求人状況によっては、キャリアアドバイザーとの面談が難しい場合もございます」と明記しています(→エージェントの面談で聞かれること)。そして、タダではありません。面談の時間は取られますし、合わなければ断る手間もかかります。その手間に見合うだけ選択肢が広がるかで決めてください。

よくある質問

Q. アルバイトだけの職歴でも、正社員に応募していいですか?
A. 応募できます。卒業後のアルバイト就業は職歴欄に記載する前提で、記載例が作られています。進め方はフリーターから正社員既卒から正社員にまとめました。

Q. 短期のアルバイトが10件以上あります。全部書くのですか?
A. まとめて書く記載例があります(上の「複数のアルバイトをまとめる」)。応募先の仕事に関係するものだけ個別に書き、残りをまとめる形も取れます。

Q. 派遣先の社名は伏せたほうがいいですか?
A. 厚生労働省の記載例は、派遣先の社名を書く前提です。ただし守秘義務の扱いは派遣元によって違うので、気になる場合は派遣元に確認してください。

Q. 契約社員の「契約期間満了」は、自己都合になりますか?
A. 履歴書の書き方としては「派遣期間満了につき退職」「契約期間満了により退職」と書けば足ります。雇用保険の離職理由とは別の話なので、混同しないでください。

Q. 職歴欄が足りません。
A. 別紙にするより、まとめる記載例を使って行数を圧縮するほうが読みやすくなります。それでも収まらないなら、A4版の履歴書(記載欄が広い)を選んでください。(出典:厚生労働省「応募書類の作り方」/2026年9月10日確認)

まとめ

  • アルバイト・派遣・契約社員は、( )書きで雇用形態を明記して書く。隠すものではありません
  • 卒業後のアルバイトは「書く」側。学生時代のものは、応募先と関係がある・責任を任された・ビジネスマナーが身についた、のいずれかなら書きます
  • 派遣は派遣元を先に書き、派遣先を並べる。「派遣期間満了につき退職」という書き方が原典にあります
  • 在職中は「現在に至る」。退職日や契約満了が決まっているなら( )で添えます
  • 会社以外は「入社」を使わない。学校・病院・官公庁は「勤務」または「入職」です
  • 「〃」「同社」は使わない/修正液も訂正印も不可/使い回しはしない。ただしコピーは取っておきます

出典:ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」に掲載の厚生労働省「応募書類の作り方」パンフレット/2026年8月22日確認

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