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「適性検査を受けてくださいと言われたけれど、何を見られるんだろう」「性格の質問に正直に答えて、落ちたらどうしよう」——そんな不安を抱えていませんか。結論から言うと、厚生労働省は企業に対して、適性検査の結果を絶対視せず、その結果だけで採否を決めないよう求めています。検査は選考方法のひとつで、そこで全部が決まる前提のものではありません。
この記事では、適性検査が測っているもの・国が企業に求めていること・性格検査を作り込まないほうがいい理由を、厚生労働省と検査を提供している会社の公式サイトで確認します。読み終わるころには、受ける前に何を確かめ、当日どう答えるかが決まります。
適性検査で測っているのは、能力と性格
転職の選考で受ける適性検査は、中身が2つに分かれています。国内で広く使われているSPI3を例にすると、基礎能力検査と性格検査です。
基礎能力検査が測るもの
基礎能力検査が測るのは、コミュニケーションや思考力、新しい知識・技術の習得などのベースとなる能力です(出典:SPI公式サイト/2026年9月9日確認)。応募先の業務知識そのものではなく、その手前にある読み取りと処理の力を見る部分です。
性格検査が測るもの
性格検査が測るのは、環境や状況によって変わりにくい様々な行動のベースとなる性格特性です(出典:SPI公式サイト/2026年9月9日確認)。正解と不正解がある種類の検査ではありません。
エージェントの「適性診断」とは別のもの
転職エージェントが登録者に用意している「適性診断」と、応募先の企業が選考で行う適性検査は、別のものです。混ざりやすいので、先に分けておきます。
| エージェントの適性診断 | 企業の適性検査 | |
|---|---|---|
| 誰のためのもの | 自分の強みや向いている仕事を整理するため | 応募先が選考の材料にするため |
| 結果が届く先 | 自分 | 応募先の企業 |
| 受けるかどうか | 自分で決める | 応募先の選考に含まれていれば受ける |
企業の適性検査のほうは、結果を受検者本人に返すかどうかも企業が選ぶオプションで、内定者向けの報告書として用意されています(出典:SPI公式サイト/2026年9月9日確認)。受けたあとに結果が手元に来ないのは、そういう仕組みだからです。
国は企業に「検査の結果だけで決めるな」と求めている
厚生労働省は、公正な採用選考のために企業が取るべき方法を公表しています。適性検査についての記載は、次のとおりです。
適性検査等の結果を絶対視したり、うのみにしないようにしましょう。
適性検査等によって適性・能力に関係のない事項を把握したり、その結果のみで採否を決定しないようにしましょう。(出典:厚生労働省 公正採用選考特設サイト「採用選考の具体的な方法」/2026年9月9日確認)
検査を使うときにも条件があります。国が企業に求めているのは、目的に応じて適切な種類の検査を選び、専門的な知識と経験をもった人が用いることです。同じページで求められている採用のしかたは、あらかじめ適性・能力に基づいた採用基準を明確にし、そのうえで適性・能力を客観的に評価する選考方法をとる、という順番です。適性検査は、この「選考方法」のひとつにあたります。
読者にとって意味があるのは、ここです。検査の結果だけで採否が決まる運用は、国が企業に求めているものではありません。
ただし、これは「検査では落ちない」という意味ではありません。実際にどう運用しているかは企業ごとに違い、外からは見えません。言えるのは、検査を1回きりの関門だと思って作り込む必要は薄い、というところまでです。
受ける場所も形式も、企業が選んでいる
SPI3の実施方法は4種類あり、どれを使うかは企業が選びます(出典:SPI公式サイト/2026年9月9日確認)。
| 実施方法 | どこで受けるか |
|---|---|
| テストセンター | 提供会社が運営する専用会場 |
| インハウスCBT | 応募先の会社のパソコン |
| WEBテスティング | 自宅など、都合のよい時間と場所 |
| ペーパーテスティング | 企業が用意した会場でマークシート |
対象も大卒採用向け・中途採用向け・高卒採用向けに分かれていて、転職で受けるのは中途採用向けの型です(出典:SPI公式サイト/2026年9月9日確認)。実施方法はテストの種類によって選べない場合もあります。新卒のときに会場へ行ったからといって、今回も同じとは限りません。
だから、受ける前に応募先に聞いて確かめられることがあります。求人票には書かれていないことが多い項目です。
- 検査の名前(何を受けるのか)
- 受ける場所と形式(会場か、自宅か、応募先の会社か)
- 所要時間と、いつまでに受けるのか
- 選考のどの段階で使うのか(書類と一緒か、その先か)
全部に答えが返るとは限りません。ただ、聞いてはいけないことではありません。
性格検査を作り込まないほうがいい理由
性格検査の結果は、その場で採否を決めるためだけのものではありません。面接の質問をつくる材料にもなります。SPI3は、性格と能力のセットで「面接でどのような質問をすればよいか」が分かるものとして提供されていて、面接担当者向けのオプションには、面接時に確認すべきポイントとその具体的な質問例をまとめた報告書があります(出典:SPI公式サイト/2026年9月9日確認)。
つまり、検査で作った像は、そのあと自分で説明することになります。書いた内容と当日話すことがずれれば、そこを尋ねられます。作り込むほど、守る範囲が増えます。
一方で、正直に答えれば通る、とも書けません。合否の基準を公表している検査は見当たらず、当サイトにその根拠がありません。この記事で言えるのは、検査の答えと、あとで自分が話すことを揃えておくほうが、当日の負担が小さいというところまでです。
答え方に迷ったら、応募先の仕事に必要な適性・能力という軸に戻すのが早いです。国が企業に求めている基準も、そこに置かれています。
検査で「関係のないこと」を聞かれたら
適性検査で把握してよいのは、応募先の仕事に必要な適性・能力に関わることです。検査によって適性・能力に関係のない事項を把握しないことは、国が企業に求めていることのひとつです(出典:厚生労働省 公正採用選考特設サイト「採用選考の具体的な方法」/2026年9月9日確認)。
「関係のない事項」の中身は、選考の場が変わっても同じです。本籍・出生地、家族、住宅状況といった本人に責任のない事項と、宗教、支持政党、人生観・生活信条といった本来自由であるべき事項です。心当たりがあるときの相談先は、最寄りのハローワークまたは都道府県労働局です(出典:厚生労働省 公正採用選考特設サイト「求職者の皆様へ」/2026年9月9日確認)。
項目の全体は転職面接の流れとマナーにまとめています。どの段階でも、見る枠組みは同じです。
落ちたときに、確かめられること・確かめられないこと
適性検査を受けたあとに選考が止まったとき、理由が検査だったのかは分かりません。企業は選考の理由を開示しないので、この記事でも判定できません。「ボロボロだったから落ちた」と結びつけても、その先に進む材料は出てきません。
確かめられるのは、次に応募する会社のほうです。検査を選考のどの段階で使っているかを先に聞いておけば、同じ順番で驚くことは減ります。
登録する前に、対象条件を確かめてください。UZUZが対象にしているのは、20代の第二新卒・既卒・フリーターです(出典:公式サイト/2026年9月10日確認)。ここに入っていないなら、先に対象条件の合うサービスを探すほうが早いです。
受け方も含めて人に相談しながら動くなら
※登録すると、UZUZから電話で連絡が来ます(登録状況によってはメールになります)(出典:公式サイト/2026年9月9日確認)。面談はGoogle Meetを使ったオンライン面談で、事前にGoogleアカウントの用意が要ります(出典:公式サイト/2026年9月9日確認)。
当日の受け答えは転職面接の質問15選と答え方に、辞めた理由の言い方は転職理由の伝え方にまとめています。選考全体の流れは転職活動の進め方、エージェントとの面談で聞かれることはエージェントの面談で聞かれることにあります。各社の対象条件を横並びで見たいときは全年代を含む7社の比較を見てください。
よくある質問
Q. 適性検査だけで落ちることはありますか?
A. 企業ごとの運用は公表されていないので、当サイトでは判定できません。分かっているのは、厚生労働省が企業に対して、適性検査の結果を絶対視せず、その結果のみで採否を決定しないよう求めていることです(出典:厚生労働省 公正採用選考特設サイト「採用選考の具体的な方法」/2026年9月9日確認)。
Q. 性格検査は正直に答えたほうがいいですか?
A. 正直に答えれば通る、とは書けません。根拠になる公表資料が見当たらないためです。ただ、性格検査の結果は面接の質問をつくる材料にもなるので、検査の答えと当日話すことがずれると、その差を自分で説明することになります。
Q. 新卒のときに受けたものと同じですか?
A. 同じとは限りません。SPI3には大卒採用向け・中途採用向け・高卒採用向けの区分があり、転職で受けるのは中途採用向けの型です(出典:SPI公式サイト/2026年9月9日確認)。受ける形式も企業が選ぶので、会場に行くとは限りません。
Q. 適性検査の結果は教えてもらえますか?
A. 企業が選ぶオプションです。SPI3には受検者本人に結果を返すための報告書が内定者向けに用意されていますが、使うかどうかは企業側が決めます(出典:SPI公式サイト/2026年9月9日確認)。
Q. 対策の問題集はやったほうがいいですか?
A. この記事では勧めも止めもしません。問題集の効果を示す資料が当サイトにありません。判断の材料になるのは、検査の中身です。基礎能力検査が測るのは思考力や新しい知識の習得のベースになる力、性格検査が測るのは環境や状況によって変わりにくい性格特性です(出典:SPI公式サイト/2026年9月9日確認)。形式に慣れておきたいなら前者、という分け方はできます。
まとめ
- 適性検査の中身は、基礎能力検査と性格検査に分かれている
- 厚生労働省は企業に、結果を絶対視しない・その結果のみで採否を決定しないことを求めている
- 実施方法も対象も企業が選ぶ。新卒のときと同じとは限らない
- 性格検査の結果は面接の質問をつくる材料になる。作り込むほど、あとで自分が守る範囲が増える
- 落ちた理由が検査だったかは分からない。確かめられるのは、次の応募先が検査をどう使っているか
受ける前に応募先へ確かめる項目は、この記事の中ほどにチェックリストとして置いてあります。答えが返ってこない項目があっても、聞いたこと自体が問題になるものではありません。


