短い職歴・空白期間がある人の職務経歴書と履歴書の書き方|例文つき

木の机に置かれた「Curriculum Vitae」と書かれた紙とペン 応募書類の書き方

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「在籍1年で辞めた経歴を、どう書けばいいのか」「空白の3か月を、どう説明すればいいのか」——そんなところで手が止まっていませんか。結論から言うと、短い職歴も空白期間も、隠すのではなく「書き方を変える」のが正解です。期間は変えられませんが、何をどの粒度で書くかは選べます。

この記事では、厚生労働省の最新データで「短い職歴がどれくらい普通か」を確認したうえで、職務経歴書と履歴書それぞれの書き方を示します。読み終わるころには、何をどう書けばいいかが決まります。

短い職歴は、あなただけの話ではない

厚生労働省が2025年10月に公表した最新の調査によると、2022年3月に大学を卒業して就職した人のうち、3年以内に離職したのは33.8%でした。前年より1.1ポイント下がっていますが、それでもおよそ3人に1人です。

学歴別に見ると次のようになります。

学歴就職後3年以内の離職率
中学卒54.1%
高校卒37.9%
短大等卒44.5%
大学卒33.8%

さらに大卒の内訳を年次で見ると、こうなっています。

何年目で離職したか割合
1年目12.1%
2年目11.9%
3年目9.9%

辞めるなら1年目がいちばん多い、という結果です。あなたが「1年も持たなかった」と思っているその離職は、統計上いちばんありふれたパターンだということになります。

(内訳を足すと33.9%になり、合計の33.8%と一致しません。厚生労働省の資料に「四捨五入の関係で一致しないことがある」という注記があります)

もうひとつ、見ておいてほしい数字があります。離職率は会社の規模で大きく変わります。

事業所の規模(大卒)3年以内離職率
5人未満57.5%
5〜29人52.0%
30〜99人41.9%
100〜499人33.9%
500〜999人31.5%
1,000人以上27.0%

業種でも差が出ます。大卒で最も高いのは宿泊業・飲食サービス業の55.4%、次いで生活関連サービス業・娯楽業の54.7%、教育・学習支援業44.2%、医療・福祉40.8%、小売業40.4%です。

小規模な会社や離職率の高い業種にいたなら、あなたの離職は「その環境ではむしろ多数派」だった可能性があります。これは言い訳のための数字ではなく、面接で聞かれたときに落ち着いて話すための材料です。実際にどう答えるかは転職面接でよく聞かれる質問15選で扱っています。

ひとつ注意点があります。この統計は、事業所からハローワークに提出された雇用保険の加入届をもとにした推計で、離職理由や離職後の状態を問わずにカウントされています。つまり「失敗した人の割合」ではありません。より良い会社に移った人も、この33.8%に含まれています。

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)を公表します」(令和7年10月24日公表)の報道発表資料別紙3。規模別・産業別の詳細は「新規学卒者の離職状況」に掲載されています/2026年9月12日確認

短期離職からの転職活動の進め方そのものは短期離職からの転職にまとめています。

期間をごまかすと、どのみち分かる

書き方の話に入る前に、ここだけは押さえてください。在籍期間を短く見せようとしたり、短い職歴をなかったことにしたりするのは、やめたほうがいいです。

道徳の話ではなく、手続き上ほぼ確実に分かるからです。

雇用保険では、被保険者番号は個人ごとに1つで、転職しても引き継がれます。入社手続きで前の勤務先の情報を提出することになります。

源泉徴収票も同じです。年内に転職した場合、年末調整のために前職の源泉徴収票を新しい会社へ提出します。そこには前職の会社名が記載されています。

つまり、入社後に「書いていなかった職歴」が出てくる形になります。選考を通ることより、通ったあとに信頼を失うほうが痛い。期間は正確に書く。そのうえで、印象は中身で作ります。

職務経歴書:在籍が短いときは「粒度」で埋める

在籍3か月でも1年でも、やったことはゼロではありません。問題は、多くの人が「書くに値しない」と自己判断して削ってしまうことです。

粒度を下げると、書けることが出てきます。

たとえば「営業アシスタント(10か月)」を、雑に書くとこうなります。

営業部門にて、営業担当者のサポート業務に従事。

これでは、その期間に何をしていたかが伝わりません。粒度を下げるとこうなります。

営業担当5名のサポートを担当。見積書・請求書の作成(月あたり約40件)、顧客からの納期問い合わせの一次対応、受注データの入力と社内共有を担当。前任者の退職に伴い、引き継ぎ資料がない状態から業務手順書を作成した。

期間は同じでも、情報量が違います。職務経歴書で見られているのは在籍年数そのものではなく、「この人は何ができるか」「入ってから何を任せられるか」です。

  • 数える。件数、人数、金額、頻度。「多くの」ではなく「月40件」
  • 道具を書く。使っていたツール、システム、ソフト名
  • 改善を1つ探す。手順を作った、ミスを減らした、聞かれる前に用意した——小さくていい
  • 教わったことも書く。研修内容やOJTで身につけたことは、短期離職者にとっては立派な棚卸し材料

逆に、盛らないでください。「売上に貢献」のような検証できない表現は、面接で深掘りされたときに崩れます。

より詳しい書き方の型は職務経歴書の書き方に、強みの言語化は自己PRの書き方にあります。

履歴書:職歴欄と退職理由の書き方

履歴書の職歴欄は、入社と退職を事実だけ淡々と書きます。アルバイト・派遣・契約社員の場合の書き方は履歴書の職歴欄|アルバイト・派遣・契約社員の書き方にあります。

2024年4月 株式会社○○ 入社
2025年3月 一身上の都合により退職

退職理由は「一身上の都合により退職」で足りるのが一般的です。履歴書に詳しい理由を書く決まりはありません。理由を語る場所は職務経歴書の要約か、面接です。面接での伝え方は転職理由の伝え方にまとめています。

ただし例外があります。会社都合の退職(倒産、人員整理、契約期間の満了など)は、そう書いてかまいません。「会社都合により退職」「契約期間満了により退職」と書けば、自分の意思で辞めたわけではないことが一目で伝わります。自己都合でないのに「一身上の都合」と書くのは、自分から不利にしているだけです。

在籍が数か月で終わっている場合も、省略せずに書きます。前の章のとおり、隠しても手続きで分かります。

空白期間は、隠さず1行で書く

離職から次の応募までに間が空いている場合、その期間に何をしていたかを1行だけ書きます。職務経歴書の末尾か、履歴書の職歴欄の下が置き場所です。

書き方は「事実+現在の状態」の2要素で足ります。

2025年4月〜現在 転職活動に専念。並行して簿記3級を取得。

2025年4月〜8月 家族の介護のため離職。現在は状況が落ち着き、就業可能です。

2025年4月〜現在 体調不良のため療養。現在は回復し、フルタイム勤務に支障はありません。

押さえるべきポイントは3つです。

①嘘は書かない。資格を取っていないのに「資格取得の勉強」と書くと、面接で何を勉強したか聞かれます。

②長く書かない。空白期間の説明が長いほど、そこが主題のように見えてしまいます。1〜2行で切り上げて、本題(できること)に戻ります。

③「今は働ける」を必ず添える。採用側が空白期間で気にしているのは、過去の事情そのものより「今すぐ働けるのか」です。療養や介護が理由なら、現在の状態を書き添えるだけで懸念はかなり解消します。

何もしていなかった場合はどうするか。正直に書くと不利になりそうで悩むところですが、「転職活動をしていた」は事実であれば書けます。求人を見て、応募先を検討していたなら、それは転職活動です。無理に何かをでっち上げるより、期間を短く見せようとしないほうが安全です。

書類に書いた説明は、面接でそのまま聞かれます。空白期間について何をどう話すかは転職面接の流れとマナーに、面接の最後に自分から確認しておきたいことは面接の逆質問にまとめています。書類と面接で言うことがずれないよう、書いた時点で口頭の説明も一度声に出してみてください。

書かなくていいことがある

厚生労働省は、採用選考で把握してはいけない事項を公表しており、そのなかには本人の適性・能力に関係ない事項を含んだ応募書類を使うことも含まれています。

本籍地、家族の職業や収入、住宅状況、思想・信条、支持政党といった項目は、応募書類に書く必要がありません。市販の履歴書用紙にそうした欄があっても同じです。

ここでは「書かないことで不利になるわけではない」とだけ押さえてください。

出典:厚生労働省「公正な採用選考について(求職者の皆様へ)」/2026年9月12日確認

短い職歴なら、編年式より「できること先出し」

職務経歴書の書き方には大きく2つの型があります。

編年式は、古い順(または新しい順)に在籍した会社を並べていく型です。職歴が長く、積み上がりを見せたい人に向きます。

キャリア式(できること先出し)は、経験した業務や身につけたスキルを先に整理して並べ、そのあとに在籍歴を書く型です。

職歴が短い人や空白期間がある人には、後者のほうが向いています。理由は単純で、編年式は最初に目に入るのが「期間」だからです。冒頭に「2024年4月〜2025年3月」と並ぶと、読み手の意識は在籍の短さに引っ張られます。

できること先出しなら、冒頭はこうなります。

業務経験
・見積書、請求書の作成(月40件程度)
・顧客からの問い合わせ一次対応(電話・メール)
・受注データの入力、社内共有資料の作成

使用ツール
・Excel(VLOOKUP、ピボットテーブル)、Word、Salesforce

職務経歴
2024年4月〜2025年3月 株式会社○○(営業アシスタント)

期間を隠してはいません。順番を変えただけです。それでも、読み手が最初に受け取る情報は変わります。

なお、職務経歴書に決まった様式はありません。A4で1〜2枚に収まっていれば、構成は自分で決めてかまいません。

出す前のチェックリスト

  • 在籍期間は、月まで正確に書いたか(隠していないか)
  • 短い在籍でも、業務内容を件数・人数・ツール名まで下ろしたか
  • 検証できない盛った表現(「大幅に改善」「売上に貢献」)が残っていないか
  • 空白期間は1〜2行で説明し、「今は働ける」を添えたか
  • 会社都合の退職を「一身上の都合」と書いていないか
  • 書かなくていい事項(本籍・家族構成など)を書いていないか
  • 誤字脱字、西暦と和暦の混在がないか
  • 職務経歴書はA4で1〜2枚に収まっているか

書き上がったら、誰かに読んでもらってください。自分では「短くて書くことがない」と思っている部分が、他人から見ると十分な材料であることはよくあります。

書類の添削だけ受けるという使い方もあります。転職エージェントは、応募先の企業がどこを見るかを知ったうえで書類を読みます。とくに短い職歴や空白期間の書き方は、「どう書くと引っかかるか」を数多く見ている人に読んでもらう価値が大きい部分です。

空白期間の説明を一緒に考えてもらう前に、対象条件を確かめてください。第二新卒エージェントneoの対象は19歳〜29歳で、第二新卒・高卒・中卒・既卒・フリーターを前提にしたサービスです。面談拠点は東京・大阪・名古屋・福岡の4か所です(出典:公式サイト/2026年9月7日確認)。ここに当てはまらないなら、空白のある経歴を扱う別のサービスを探してください。

応募前に第三者の目を入れたいなら

※登録すると、面談の日時と場所を自分で予約する形です。初回は基本的に来社で、Web面談を希望するときは問い合わせが必要です(出典:公式サイト/2026年9月7日確認)。

各サービスの詳細はマイナビジョブ20’sの評判ハタラクティブの評判第二新卒エージェントneoの評判で解説しています。

ただし、書類を自分で書ききってから相談したほうが得るものは多いです。白紙の状態で相談すると、テンプレートを埋める作業になりがちです。一度書いてから見てもらうほうが、「なぜそう直すのか」が残ります。

応募書類の基本の型は職務経歴書の書き方履歴書の書き方にあります。この記事は、その上に乗せる「経歴が薄いときの調整」の話です。

まとめ

  • 大卒の3年以内離職率は33.8%(2022年3月卒/2025年10月公表)。1年目の離職12.1%が最多で、短い職歴は例外ではない
  • ただしこの統計は雇用保険データからの推計で、離職理由を問わない。前向きな転職も含まれる
  • 在籍期間はごまかさない。雇用保険の被保険者番号と源泉徴収票で、入社後に分かる
  • 職務経歴書は粒度を下げる。件数・人数・ツール名まで書けば、短い在籍でも情報量は出せる
  • 履歴書の退職理由は「一身上の都合により退職」で足りるのが一般的。ただし会社都合なら会社都合と書く
  • 空白期間は1〜2行+「今は働ける」。嘘は書かない、長く書かない
  • 職歴が短いなら編年式より「できること先出し」。期間を隠さずに、読む順番だけ変える
  • 書類に書いた説明は面接でそのまま聞かれる。転職理由の伝え方転職面接でよく聞かれる質問15選を、書類を出す前に読んでおく
  • 書き終えたら、出し方でつまずかない。土日祝は普通郵便が配達されないので、締切がある応募は応募書類の送り方を読んでから投函する
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