職務経歴書の書き方|伝わる書類にする5つのコツと記入例

「Curriculum Vitae」と印字された用紙に置かれた万年筆 応募書類の書き方

※本ページはプロモーション(広告)を含みます。

「職務経歴書って何を書けばいいの?」「自己流で書いたけど、これで通るのか不安」——そんなふうに迷っていませんか。結論から言うと、書類選考は書き方のコツを押さえるだけで印象が変わります。転職活動で最初につまずきやすいのが、この職務経歴書です。

この記事では、採用担当者に「会ってみたい」と思わせる職務経歴書の書き方を、初めての人にも分かるように解説します。読み終わるころには、何をどの順で書けばいいかが決まります。

職務経歴書と履歴書の違い

履歴書は氏名・学歴・職歴などの「基本情報」を伝える書類。一方、職務経歴書は「これまで何をして、何ができるのか」を伝えるアピール書類です。

どちらがより重視されるかを示す公的なデータはありません。ただし職務経歴書の目的は、採用担当者に対して自分の実務能力をアピールすることにあります。履歴書が「誰か」を伝える書類なら、職務経歴書は「何ができるか」を伝える書類だと考えてください。

出典:ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」/2026年9月10日確認

伝わる職務経歴書にする5つのコツ

1. 冒頭に「職務要約」を3〜5行で書く

「採用担当者は数十秒しか見ない」とよく言われますが、これを裏づける公的なデータは見当たりませんでした。ただ、職務経歴書は様式が自由であるだけに、レイアウトや文字の大きさなど記載の見やすさもアピール要素になります読みやすさが評価に入るなら、最初に結論を置いたほうが得です。だからこそ、最初にこれまでの経歴と強みを3〜5行に凝縮した「職務要約」を置きます。ここで興味を持ってもらえれば、続きをしっかり読んでもらえます。

出典:ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」「応募書類の作り方」/2026年8月22日確認

2. 実績は「数字」で示す

「頑張りました」ではなく、数字で語ります。「売上を前年比120%に」「対応件数を月50件から80件に改善」など、具体的な数値があると説得力が一気に増します。数字が出しにくい職種でも、「対応人数」「期間」「改善した割合」などで表現できます。

たとえば、NG例「接客を頑張りました」→ OK例「クレーム対応を月20件担当し、対応満足度アンケートで前年比+15%を達成」。同じ経験でも、数字を添えるだけで印象がまるで変わります。

3. 応募先に合わせて「刺さる経験」を前に出す

すべての経歴を平等に書くのではなく、応募先が求めるスキルに関係する経験を目立つ位置に配置します。求人票の「求める人物像」を読み込み、それに合うエピソードを優先しましょう。

4. 強みは「エピソード」で裏付ける

「コミュニケーション能力があります」だけでは伝わりません。「部署間の調整役として〇〇を実現した」のように、具体的な行動と結果をセットにすると、強みが本物に見えます。

5. 読みやすさを整える

内容が良くても、読みにくければ評価されません。箇条書きを活用し、1枚〜2枚に収め、誤字脱字をなくす。第三者に一度読んでもらうと、独りよがりな表現に気づけます。

職務経歴書の基本テンプレート

職務経歴書に決まった様式はありません。記載項目は自由です。ただし、必須のものと、自分で選んで足すものに分かれます。

項目扱い書くこと
標題・氏名・日付必須「職務経歴書」と表題を付け、作成日と氏名を入れる
職務経歴必須会社ごとに、事業概要・職務内容・実績。ここが本体
取得資格/パソコンスキル任意応募先で使うものだけ
活かせる能力任意応募先で役立つ経験・スキル
自己PR任意強み+裏付けエピソード+入社後どう活かすか
志望動機任意履歴書と重複するなら片方でよい
出典:ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」「応募書類の作り方」/2026年8月22日確認

用紙と枚数も決まりはありません。A4縦サイズの白無地の紙1〜2枚程度に、パソコンで横書きで作成するのが一般的です。手書きでも差し支えありませんが、鉛筆・シャープペンシルは不可です。

職務経歴の並べ方は2通り

職務経歴書でいちばん迷うのが、複数の会社をどう並べるかです。厚生労働省の記載例は「編年体式」——古い順に上から並べる書き方を採っています。

並べ方向いている人理由
編年体式(古い順)同じ職種で転職する人/在籍社数が少ない人経験を積み上げてきた流れがそのまま伝わる。厚労省の記載例もこの形
逆編年体式(新しい順)直近の経験が応募先に一番近い人いま何ができるかが最初に目に入る。転職回数が多い場合も読みやすい

どちらが有利かのデータはありません。決め方はひとつだけで、「応募先が一番知りたい経験を、上のほうに置けるか」です。直前の仕事が応募先と関係ないなら、古い順に並べて関連する経験を先に見せたほうが伝わります。

会社が3社以上あるときは、それぞれの分量を変えてください。応募先に近い会社は事業概要・職務内容・実績まで書き、関係の薄い会社は在籍期間と職務内容の1行で構いません。全部を同じ濃さで書くと、どれが売りなのか分からなくなります。

公式の無料テンプレートがあります

ハローワークインターネットサービスに、厚生労働省が作った無料のパンフレットとワークブックが置いてあります。

  • 「職務経歴書の作り方」パンフレット:作成手順、記載例、「表 職務経歴書の記載項目一覧」、能力・長所・強みを表すキーワード集
  • 「職務経歴書の作り方」別冊ワークブック:書き込み式のマスターシート。何を書けばいいか思いつかない人はこちらから
  • 「応募書類の作り方」パンフレット:履歴書中心だが、職務経歴書の記載例(編年体式)も入っている

いずれもハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」から無料でダウンロードできます。市販のテンプレートを探す前に、まずここを見てください。

出典:ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」/2026年8月22日確認

【記入例】そのまま使える職務要約サンプル

型だけではイメージしづらいので、実際の記入例を見てみましょう。下は、アパレル販売から異業種へ応募する場合の「職務要約」です。

アパレル販売として3年間、接客・在庫管理・売場づくりに従事。個人売上目標を6期連続で達成し、店舗全体の売上を前年比110%に伸ばすことに貢献しました。現在は後輩3名の指導も担当。培った提案力と数値管理の姿勢を、貴社の〇〇職で活かしたいと考えています。

「何を・どれくらいの期間・どんな成果を」を、数字を交えて3〜5行にまとめるのがコツです。

ただし、職種が変われば書くべき実績の種類も変わります。売上で語れない職種のほうが多いので、3つ足しておきます。

事務系の職務要約

中小企業の総務・経理として4年間、月次の請求処理(月◯件)、勤怠管理、備品発注を担当。前任者から引き継いだExcel管理を関数とチェック表で組み直し、月末の残業を平均◯時間削減しました。正確さとスピードを両立する事務を、貴社の管理部門でも続けたいと考えています。

事務は「売上」が無いぶん、件数・時間・ミスの数で語ります。「◯件を処理していた」「◯時間かかっていたものが◯時間になった」が最も伝わります。

営業系の職務要約

法人向けにオフィス用品の提案営業を3年間担当。既存顧客約◯社のフォローと新規開拓を並行し、年度目標を◯期連続で達成。訪問前に顧客の業種別の課題を整理する準備を徹底し、初回訪問からの受注率を◯%まで高めました。この提案の進め方を、貴社の◯◯営業でも活かしたいと考えています。

営業は数字が出しやすいぶん、「なぜその数字になったか」まで書きます。金額だけだと、市況が良かっただけの人と区別が付きません。

技術系の職務要約

社内システムの運用保守を3年間担当。◯名規模の組織からの問い合わせ対応と、月次のサーバ監視・バックアップ運用を担当しました。手順書が無かった作業を全◯件ドキュメント化し、担当者以外でも対応できる体制にしています。使用環境は◯◯/◯◯。運用で身につけた再現性のある進め方を、貴社の開発現場でも活かしたいと考えています。

技術系は、扱った環境・言語・規模を必ず入れてください。読み手が技術者とは限らないので、専門用語のあとに「何をする作業か」を一言添えると親切です。

数字が出せない職種もあります。その場合は無理に作らず、「担当していた範囲」と「引き継いだときとの違い」を書いてください。実務能力に自信がない場合は、応募職種と関連するアルバイト経験、訓練・研修の経験、現在勉強中の分野、仕事への姿勢などからアピールできます。

自分の職種に合わせて、業務内容と数字を差し替えて使ってください。

自己PR欄も同じ要領で、「強み→裏付け→入社後の活かし方」を1つにまとめます(詳しい作り方は自己PRの書き方を参照)。

私の強みは、課題を見つけて改善する力です。前職の店舗では、レジ混雑への対策としてレイアウト変更を提案し、待ち時間を体感で約3割短縮しました。この「気づいて動く」姿勢を、貴社でも業務改善に活かしたいと考えています。

なお、応募書類でよく問われる志望動機の書き方も、あわせて押さえておくと書類全体の完成度が上がります。

出典:ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」/2026年9月10日確認

自分で書くのが不安なら「プロの添削」を使う

ここまで読んで「やっぱり自信がない」と感じたら、転職エージェントの添削サービスに相談する手もあります。エージェントは何百枚もの職務経歴書を見てきたプロで、採用担当者がどこを見るかを熟知しています。

添削そのものは無料です。ただし、登録すれば必ず受けられるとは限りません。リクルートエージェントは「求人状況によっては、キャリアアドバイザーとの面談が難しい場合もございます」と明記しており、面談まで進まなければ添削も受けられません(→エージェントの面談で聞かれること)。受けられた場合も、通過率が上がると約束できるものではありません。それでも自分では気づけない読みにくさを他人の目で見てもらえるのは確かで、自己流で何度も書き直すより早く形になります。

書いたものを見てもらう前に、対象条件を確かめてください。第二新卒エージェントneoの対象は19歳〜29歳で、第二新卒・高卒・中卒・既卒・フリーターを前提にしたサービスです。面談拠点は東京・大阪・名古屋・福岡の4か所です(出典:公式サイト/2026年9月7日確認)。ここに当てはまらないなら、添削を頼む先を別に探してください。

ただし、タダではありません。面談の時間は取られますし、合わなければ断る手間もかかります。その手間に見合うだけ選択肢が広がるかで決めてください。

書かなくていいこと、書かせてはいけないこと

何を書くかと同じくらい、何を書かなくていいかも知っておいてください。厚生労働省は、就職差別につながるおそれがあるものとして「本人の適性・能力に関係ない事項を含んだ応募書類の使用」を挙げています。具体的には本籍・出生地、家族の職業や収入、住宅状況、宗教、支持政党、愛読書、尊敬する人物などです。

つまり職務経歴書にこれらを書く必要はありません。スペースが余っても、埋めるために家族構成や趣味の信条を足さないでください。書くのは、その仕事ができる根拠だけです。

出典:厚生労働省「採用選考時に配慮すべき事項」/2026年8月22日確認

よくある質問

Q. 職務経歴書は何枚が適切?
A. A4で1〜2枚が目安です。経歴が長くても、要点を絞って2枚以内に収めると読まれやすくなります。

Q. 手書きとパソコン、どちらがいい?
A. パソコン作成が一般的です。読みやすく、修正もしやすいのでおすすめです。

Q. アルバイトや派遣の経験も書いていい?
A. 応募先で活かせる経験なら書いてOKです。特に未経験職種に挑戦する場合は、関連する経験を積極的に入れましょう。

Q. 職歴が浅くても書けますか?
A. 書けます。アルバイト・研修・学生時代の取り組みも、応募先で活きる形にすればアピールになります。実績が少ないぶんは、「学ぶ姿勢」と「活かせる素養」で補いましょう。

なお、履歴書のほうは履歴書の書き方で解説しています。いま基準になっている様式や、書かなくてよくなった欄もそちらにまとめてあります。

在籍期間が短い場合や、離職から間が空いている場合は、書き方に調整が要ります。短い職歴・空白期間がある人の職務経歴書と履歴書の書き方で、粒度の下げ方と空白期間の説明の型をまとめています。

まとめ

職務経歴書は「職務要約で掴む・実績を数字で示す・応募先に合わせる」の3点を押さえるだけで、読み手に伝わる書類になります。型に沿って書けば誰でも形にできるので、まずは下書きから始めましょう。仕上げに不安があれば、転職エージェントの無料添削が使えます(登録すれば必ず受けられるとは限りません)。その前に、この記事で紹介したハローワークの無料パンフレットとワークブックを見てください。

書き終えたら、次は提出です。郵送とメールそれぞれの手順は応募書類の送り方にまとめています。転職活動の全体の流れは、転職活動の進め方で解説しています。

⚠️「これをやれば通過率が◯%上がる」といった公的なデータはありません。この記事が扱うのは「読み手が判断しやすい書き方」であって、通過率の保証ではありません。

タイトルとURLをコピーしました