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「転職エージェントって、1社だけで足りるのかな」「複数登録したほうがいいって聞くけど、掛け持ちって面倒じゃない?」——そんなふうに迷っていませんか。結論から言うと、20代の転職なら2〜3社の登録がちょうどよい目安です。1社だけだと視野が狭まりやすく、かといって5社も6社も登録すると管理しきれません。
この記事では、なぜ2〜3社なのか、複数登録のメリット・デメリット、タイプ別の目安、失敗しない組み合わせ方、そして合わなかったときの断り方まで、順番に解説します。読み終わるころには、「自分は何社に、どう登録すればいいか」がはっきりするはずです。
【結論】20代の転職エージェントは2〜3社が最適
先に結論をお伝えします。20代・第二新卒の転職では、2〜3社の登録(掛け持ち)がバランスの良い落としどころです。
1社だけだと、紹介される求人や担当者の意見が偏りやすく、「これが普通なのかな」と比較できないまま進んでしまいます。逆に4社以上になると、連絡のやり取りや日程調整が一気に増え、管理そのものに疲れてしまいがち。適度に選択肢を持ちつつ、自分でさばける範囲が、ちょうど2〜3社なのです。
ちなみに、「そもそも複数の入口を併用する」のは珍しいことではありません。マイナビの調査では、転職した人が応募段階で使ったサービスは転職サイト32.8%、人材紹介会社(エージェント経由)19.2%、ハローワーク14.5%、求人検索エンジン13.6%(複数回答)。選択肢17項目の回答率を単純に合計すると約160%になり、1人あたり平均1.6種類のサービスを使っている計算です。多くの人が、複数の経路を並行して使っています(出典:株式会社マイナビ「転職動向調査2026年版(2025年実績)」(2025年12月調査)本体PDFのレポート「1-3-3. 転職関連サービスの利用(応募段階)」。2025年に転職した20〜50代の正社員1,446名/2026年9月3日確認)。
※この数字はサービス種別の併用状況で、エージェントの登録社数を示すものではありません。登録社数そのものを調べた公的な統計は見当たらないため、「2〜3社」はあくまで管理のしやすさから逆算した目安として読んでください。
エージェントを使うかどうか自体を迷っている人は、転職エージェントと転職サイトの違いと転職エージェントのデメリットを先に読むと判断しやすくなります。
転職エージェントを複数登録する4つのメリット
1. 求人の選択肢が広がる
エージェントごとに、抱えている求人(特に一般には公開されない非公開求人)は異なります。複数登録すれば、単純に出会える求人の数が増えます。
2. 比較することで「相場感」がつかめる
1社だけでは、提示された年収や条件が妥当なのか判断しづらいもの。複数の意見を聞くことで、自分の市場価値や条件の相場が見えてきます。
3. 担当者の当たり外れをカバーできる
エージェントの質は、担当キャリアアドバイザー個人の力量に大きく左右されます。複数登録しておけば、相性の良い担当者に出会える確率が上がり、「ハズレ担当」に当たっても他でカバーできます。担当者との相性を含めたエージェントの短所と対策は転職エージェントのデメリットにまとめています。
4. 選考のスピードと安心感が増す
複数のルートで動くことで、選考が同時並行で進み、結果的に転職までの期間を短縮しやすくなります。「1社に断られたら終わり」という精神的なプレッシャーも減ります。
この4つを早見表にまとめると、次のとおりです。
| メリット | 1社だけの場合 | 複数登録の場合 |
|---|---|---|
| 求人の数 | 限られる | 幅広く比較できる |
| 条件の相場感 | つかみにくい | 複数比較で分かる |
| 担当者の相性 | 当たり外れが直撃 | 良い担当を選べる |
| 選考スピード | 1ルート頼み | 並行で進む |
複数登録のデメリットと対策
一方で、掛け持ちには注意点もあります。ただし、どれも対策とセットで知っておけば怖くありません。
デメリット1:連絡・やり取りが増える
登録した分だけ、メールや電話、面談の連絡が来ます。 → 対策:メインで使う1〜2社を決め、残りは「補助」と位置づける。連絡は特定の時間帯にまとめて返す。
デメリット2:スケジュール管理が煩雑になる
面談や選考の日程が、複数ルートで並行すると混乱しがちです。 → 対策:カレンダーやメモアプリで、どの求人がどのエージェント経由かを一元管理する(後述のチェックリストが役立ちます)。
デメリット3:同じ求人に重複応募してしまう
別々のエージェントから、同じ企業を紹介されることがあります。重複応募は企業側の心証を悪くします。 → 対策:応募前に「この求人、他社経由で応募していないか」を必ず自分で確認し、エージェントにも伝える。
デメリットは「知らずにハマると厄介」ですが、先回りして対策すれば、メリットのほうがずっと大きくなります。
何社が正解?タイプ別の目安
「2〜3社」を基本としつつ、あなたの状況によって最適な数は少し変わります。ケース別に見てみましょう。
はじめての転職で不安が大きい人 → 2社
まずは2社に絞り、じっくり相談しながら進める形です。数を増やしすぎると、かえって混乱します。
できるだけ早く転職したい人 → 3社
選択肢とスピードを重視するなら3社。並行して動くことで、短期間で多くの求人に触れられます。
未経験・第二新卒でサポート重視の人 → 手厚い1社+求人の幅を出す1〜2社
未経験からの転職は、若手・未経験を手厚く支えるエージェントを軸にしつつ、求人の傾向が違う1社を添えるのがおすすめです。
在職中で時間が取りづらい人 → 2社まで
働きながらだと、やり取りの時間が限られます。無理に増やさず、レスポンスの良い2社に集中しましょう。
失敗しない組み合わせ方=「強みの違う2〜3社」
複数登録で大事なのは、強みの違うエージェントを組み合わせることです。似た性格のサービスを3社登録しても、紹介される求人が重なってしまい、複数登録のうまみが減ります。
大事なのは社数より、組み合わせの中身。下の4社は、20代が使いやすく、それぞれ得意分野が違います。まず横並びで見比べてください。
| サービス | 得意分野 | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| type転職エージェント | IT・エンジニア/営業/ハイキャリア | 年収を上げたい・経験を評価してほしい | 公式サイトは、社会人になってからの経歴が重視されると説明 |
| キャリアチケット転職 | 成長企業・ベンチャー | 伸びている会社で経験を積みたい | IT・人材・コンサルを始めとする業界に注力 |
| 第二新卒エージェントneo | 未経験から正社員 | 経歴や学歴に自信がない | 中卒・高卒も対象と公式サイトに明記 |
| UZUZ | 20代の第二新卒・既卒・フリーター | じっくり相談しながら決めたい | 一人ひとりに時間をかけるサポート |
| マイナビジョブ20’s | 20代・第二新卒・既卒 | 向いている仕事から整理したい | 適性診断で強みを言語化できる |
| ハタラクティブ | フリーター・既卒・未経験 | 職歴やブランクに不安がある | 学歴・職歴よりポテンシャルを見る求人が中心 |
| リクルートエージェント | 全年代・全職種 | とにかく求人の母数がほしい | 求人数が最大級。比較の土台をつくれる |
この中から性格の違う2社を選ぶのが出発点です。
「今の自分はいくらで評価されるのか」を知りたい人
働いた年数を、いまの募集条件に当ててみたいなら
※type転職エージェントは、求人検索の勤務地を全国から選べます。ただし公式サイトは、自社を「一都三県、ITエンジニア・営業職・ハイキャリアの求人・転職に強い転職エージェント」と自ら掲げています(2026年9月6日確認)。一都三県の外で探すなら、面談をオンラインか電話でできる先も併せて見てください。公式サイトは、社会人になってからの経歴が重視されると説明しています(2026年9月5日確認)。正社員としての実務経験がまだない人は、他のサービスと併せて見てください。年齢と学歴の条件は、公式サイトに書かれていません。
※登録した当日から1週間以内に、typeから連絡が来ます。面談は電話・オンライン・対面から選べて、いまは主に電話かオンラインで行われています(出典:公式サイト/2026年9月5日確認)。
「大手以外も見てみたい」と思っている人
伸びている会社を軸に絞りたいなら
※キャリアチケット転職について、運営元のレバレジーズは「20〜30代向けの成長企業特化型転職エージェントサービス」「まずは、東京都の成長企業で働きたい方に向けてサービスを提供いたします」と発表しています(レバレジーズのニュースリリース(2022年11月15日))。その後に対応エリアが広がったかどうかは、公式サイトに明記が見当たりません。東京都以外で探している人は、登録前に対応エリアを確認してください。なお、求人検索の勤務地は全国から選べます。学歴と経歴の条件は、公式サイトに書かれていません(2026年9月5日確認)。
※登録すると、経歴と希望条件は、キャリアチケット転職に登録している全企業に公開されます。名前と電話番号が出るのは自分が「応募」か「話を聞きたい」を送った企業だけで、在籍中の会社は企業名を選ぶと自動でブロックされます(出典:公式サイト/2026年9月5日確認)。
経歴不問の求人から入るなら、その前に対象条件を確かめてください。第二新卒エージェントneoの対象は19歳〜29歳で、第二新卒・高卒・中卒・既卒・フリーターを前提にしたサービスです。面談拠点は東京・大阪・名古屋・福岡の4か所です(出典:公式サイト/2026年9月7日確認)。ここに当てはまらないなら、掛け持ちの1社目としては選べません。
「書類で落ちるのが不安」な人
応募書類の書き方から見てもらうなら
※登録すると、面談の日時と場所を自分で予約する形です。初回は基本的に来社で、Web面談を希望するときは問い合わせが必要です(出典:公式サイト/2026年9月7日確認)。
「何から決めればいいか分からない」人
選択肢を整理する相手を決める前に、対象条件を確かめてください。UZUZが対象にしているのは、20代の第二新卒・既卒・フリーターです。年齢と学歴の具体的な条件は、公表されていません(出典:公式サイト/2026年9月10日確認)。年齢と学歴の条件が出ていないので、対象に入るかは登録して聞くことになります。
希望がまだ固まっていなくて、時間をかけて話したいなら
※登録すると、UZUZから電話で連絡が来ます(登録状況によってはメールになります)(出典:公式サイト/2026年9月10日確認)。
このうちキャリアチケットの評判とUZUZの評判、あわせて検討されることの多いマイナビジョブ20’sの評判・ハタラクティブの評判、第二新卒エージェントneoの評判・type転職エージェントの評判は、それぞれ詳しくまとめています。登録前に目を通しておくと、ミスマッチを防げます。
まずは性格の違う2社から始めて、物足りなければもう1社足す——この進め方が、失敗が少なくおすすめです。求人数そのものを最優先したい場合は、大手総合型を軸に据える選び方もあります。その1社の中身はリクルートエージェントの評判にまとめています。各社の横並び比較は転職エージェントおすすめ7選比較、20代向けに絞った比較は【20代向け】転職エージェントおすすめ比較をご覧ください。
複数エージェントを使うときの管理術【チェックリスト】
掛け持ちを上手に回すコツは、「どの求人がどのエージェント経由か」を見える化することです。以下をチェックしながら進めましょう。
- メインで使う1〜2社と、補助の1社を決めた
- 応募した求人を「企業名/エージェント名/応募日」でメモしている
- 同じ企業への重複応募になっていないか確認している
- 面談・面接の日程をカレンダーで一元管理している
- 各エージェントに「他社も利用している」と正直に伝えた
- 連絡を返す時間帯を決めて、やり取りに追われないようにした
特に「重複応募の確認」と「他社利用を伝えること」は、トラブルを防ぐうえで大切です。エージェントに他社利用を伝えても失礼にはならず、むしろ「本気度が高い」と受け取られることも多いので、隠す必要はありません。
合わないエージェントの上手な断り方・退会方法
複数登録して比べると、「この担当者は合わないな」と感じる会社も出てきます。無理に続ける必要はありません。上手に距離を置きましょう。
基本はメール1通でOK
「検討の結果、他社サービスで進めることにしました。丁寧にご対応いただきありがとうございました」——このくらい丁寧に伝えれば十分です。理由を細かく説明する義務はありません。
退会は各社の手続きで
サポートを完全に止めたい場合は、マイページや問い合わせフォームから退会できます。放置でも連絡は減っていきますが、区切りをつけたいなら手続きするとスッキリします。
やりがちなNG例
- NG:連絡を無視して音信不通にする → 求人先の企業に迷惑がかかる場合があり、印象も悪い。ひと言だけでも返すのが大人の対応。
- NG:内定承諾後に他社の選考を放置する → 辞退の連絡は必ず入れる。放置は企業・エージェント双方に迷惑。
合わないと感じたら、罪悪感を持たずに切り替えて大丈夫。あなたに合うサービスを選ぶことが、良い転職への近道です。
よくある質問
Q. 複数登録していることは、各エージェントに言うべきですか?
A. 言って問題ありません。むしろ正直に伝えたほうが、重複応募を避けられてスムーズです。他社を使っていることを理由に、サポートが雑にされることは考えにくいでしょう。
Q. 同じ求人を複数のエージェントから紹介されたら、どうすればいい?
A. 応募は必ず1社からに絞ってください。重複応募は企業の心証を悪くします。最初に紹介してくれた、または最も信頼できる担当者経由で応募しましょう。
Q. 5社くらい登録したほうが有利では?
A. 数を増やしすぎると管理が破綻し、一社ごとの対応が雑になりがちです。20代なら2〜3社で十分。数より「相性の良い担当者と深く進める」ことのほうが結果につながります。
Q. 無料で使えるって本当ですか?
A. 本当です。転職エージェントは、採用が決まった企業から報酬を受け取る仕組みのため、求職者は無料で利用できます。
Q. 登録したら、すぐに電話がかかってきますか?
A. 多くの場合、登録後1〜2営業日のうちに連絡が来ます。日中に出られない人は、登録フォームの備考欄やメールで「連絡はメール希望」「◯時以降なら電話可」と先に伝えておくと、やり取りがぐっと楽になります。複数登録するなら、これは最初にやっておくと効きます。
Q. 紹介された求人や面談は、全部受けないといけませんか?
A. いいえ。面談も求人紹介も、断って問題ありません。複数登録していると日程が重なりがちなので、優先度の低いものは「今回は見送ります」と早めに伝えるのがお互いのためです。放置せず、ひと言返すことだけ意識しておきましょう。
まとめ
転職エージェントは、20代なら2〜3社の登録が目安。1社では視野が狭く、多すぎると管理しきれません。カギは社数そのものより、強みの違うサービスを組み合わせること。そして、重複応募を避ける・他社利用を正直に伝える・合わなければ丁寧に断る、という基本を押さえれば、掛け持ちは怖くありません。
まずは性格の違う2社から、無料相談で一歩を踏み出してみてください。あなたに合う担当者との出会いが、転職成功への近道になります。
複数の選考が同時に進んで、どれかをことわることになったときは内定辞退の伝え方を読んでください。転職活動の全体の流れは、転職活動の進め方で解説しています。


