高卒から正社員になるには?学歴に不安がある人の進め方

カフェの席でノートパソコンを打つ手元とコーヒー 転職の進め方・基本

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「高卒だと正社員は難しいのかな」「学歴で不利になりそう」——そんな不安を感じていませんか。結論から言うと、高卒でも正社員は十分に目指せます。しかも、意外に思うかもしれませんが、高卒への求人は、いま思っているより多くあります

この記事では、高卒から正社員になるための、応募ルート・狙いやすい職種・進め方を、データも交えて分かりやすく解説します。読み終わるころには、次に何から動けばいいかが見えているはずです。

高卒でも正社員になれる?まずデータで見てみよう

「高卒=就職に不利」というイメージは、実は今の求人状況とは合っていません。厚生労働省のデータでは、高卒の求人倍率は4.12倍(令和8年3月末現在)。これは求職者1人に対して、約4件の求人があるという意味で、前年同期をさらに上回りました。

ただし、この4.12倍は「新卒の高校生」の数字です。学校やハローワークの職業紹介を希望した高校生が対象で、すでに卒業した人(既卒)やフリーターの人は入っていません。この記事を読んでいる人の多くは、後者のはずです。

では既卒・フリーターの高卒はどうかというと、「学歴別に、非正規から正社員になれた割合」を示す公表統計は、探した範囲では見つかりませんでした。だからこの記事でも書きません。4.12倍から言えるのは「高卒を採りたい会社は多い」というところまでで、既卒の自分がどうなるかは、この数字では分かりません。

高卒の求人倍率
4.12
= 求職者1人に対して、約4件の求人。
出典:厚生労働省「令和7年度 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」(令和8年3月末現在)第1表/2026年9月12日確認。求人数約49万9千人・求職者数約12万1千人。学校やハローワークからの職業紹介を希望した新卒高校生が対象で、前年同期比+0.02ポイント。数値は年により変動します。
※この倍率の高さには、就職する高校生自体が減っている(少子化・進学率上昇)背景もあります。ただ、高卒人材への需要が根強いことは変わりません。

これは新卒高校生の数字ですが、高卒人材への需要が高いことをよく表しています。既卒やフリーターからの就職でも、若手・未経験を歓迎する求人は多く、「学歴だけで決まる」時代ではありません。まずは「高卒だから無理」という思い込みを外すことが第一歩です。

高卒から正社員を目指す3つのルート

高卒から正社員になる道は、1つではありません。次の3つを知っておくと、選択肢が広がります。

ルート1:新卒枠(卒業3年以内なら”新卒扱い”の企業も)

「卒業後おおむね3年以内は新卒枠で応募を受け付ける」という国の指針があり、対応する企業も少なくありません。既卒でも新卒枠を狙える場合があります。

ルート2:既卒・第二新卒向けの求人

未経験歓迎・学歴不問と明記した求人。経歴に自信がなくても応募できます。

ルート3:未経験歓迎の中途求人(学歴不問)

「学歴不問」「未経験OK」を掲げる中途求人も豊富。ここが高卒の主戦場になります。

この3つを併用して探すと、見つかる求人の幅が広がります。

【状況別】あなたはどのルートで進めるべきか

同じ「高卒」でも、今の状況によって取るべきルートは変わります。自分に近いものを見てください。

卒業して3年以内・正社員経験なし(既卒)

いちばん選択肢が広い時期です。ルート1の新卒枠を狙いつつ、ルート2・3も並行して見ましょう。「卒業後おおむね3年以内は新卒扱い」とする企業があるうちに動くのが得です。進め方は既卒から正社員になる方法で解説しています。

フリーター期間が長い(3年以上)

新卒枠は現実的ではないので、ルート3(学歴不問・未経験歓迎の中途求人)に絞るのが早道です。期間の長さより「これからどう働きたいか」を語れるかが勝負。アルバイト経験は立派な職歴として書けます。フリーターから正社員になるにはに期間別のデータと具体的な手順があります。

在職中(今の仕事を続けながら探す)

収入が途切れないぶん、いちばん落ち着いて選べる状況です。ルート3を軸に、納得いくまで比較しましょう。課題は面接の日程調整なので、在職中の転職活動のコツを先に押さえておくとスムーズです。

入社してすぐ辞めてしまった(短期離職)

ルート2の既卒・第二新卒枠が狙い目です。短期離職は伝え方でカバーできるので、短期離職からの転職で退職理由の伝え方を確認しておきましょう。

高卒から狙いやすい職種

未経験・学歴不問で入りやすく、入社後にキャリアを伸ばしやすい職種には、次のようなものがあります。まずは4つを横並びで比べてみましょう。

職種未経験からの入り方収入の伸びしろ資格向いている人
営業学歴より人柄・意欲が見られる大きい(成果が数字で出る)不要人と話すのが苦でない
ITエンジニア研修付きの求人を選ぶ必要がある大きい(スキルで評価)不要(基本情報があると有利)コツコツ学べる
製造・技術・インフラ資格取得支援つきの求人があるある(資格でステップアップ)玉掛け・フォークリフト等安定重視
接客・販売からの昇格接客の経験が直結する条件による(入社前に昇格の条件を確認する)不要今の経験を活かしたい

営業

学歴より人柄・意欲が評価されやすく、成果が数字で出るぶん、若手でも昇給・昇進のチャンスが大きい職種です。営業の種類や「きつくない営業」の選び方は未経験から営業職に転職するにはで詳しく解説しています。

ITエンジニア(未経験研修あり)

未経験から研修付きで入れる求人があり、手に職をつけやすい。学歴に関係なくスキルで評価される世界です。研修付き求人の見分け方は未経験からITエンジニアに転職するにはにまとめています。

製造・技術・インフラ系

安定した需要があり、資格を取ればさらにステップアップできます。フォークリフト・玉掛け・危険物取扱者などを入社後に会社負担で取らせてくれる求人もあり、未経験で入ってから手に職をつけやすいのが特徴です。求人票で「資格取得支援あり」の記載を探してみてください。

接客・販売からのステップアップ

今の接客経験を活かして、店長候補や本部・事務など、正社員のポジションを目指す道もあります。接客経験の活かし方は販売・接客から転職するにはで解説しています。

高卒の就職・転職を成功させるステップ

ステップ1:「学歴不問・未経験歓迎」の求人を軸に探す

最初から間口を広げると、応募できる求人が一気に増えます。

ステップ2:志望動機と「学ぶ意欲」を整理する

高卒の採用で見られるのは、学歴より「これから伸びるか」。素直さ・意欲を言葉にしておきましょう。

ステップ3:応募書類を用意する

学歴欄より、人物・意欲・これまでの経験(アルバイト含む)をどう伝えるかが勝負です。書き方の型は職務経歴書の書き方、アルバイト経験の翻訳の仕方は自己PRの書き方が使えます。

ステップ4:面接で前向きさを伝える

「なぜこの仕事か」「入社後どう頑張りたいか」を話せれば、学歴のハンデは十分に補えます。よく聞かれる質問と答え方は転職面接でよく聞かれる質問15選で回答例つきに確認できます。

やりがちな失敗と回避法

NG1:「高卒だから」と自分でブレーキをかける

一番もったいないのがこれ。学歴不問・未経験歓迎の求人は実際に多くあります。まず応募してみることが大事です。

NG2:大手・有名企業だけを狙う

最初から大手だけに絞ると苦戦しがち。成長できる中小・ベンチャーも視野に入れると、道が開けます。

NG3:一人で抱え込む

学歴不問の求人は、自分だけでは探しにくいもの。第三者に相談すると、応募条件に学歴が入っていないかを、応募する前に確かめられます。

使うべきサービス

高卒からの就職・転職は、学歴不問・未経験歓迎の求人を扱う若手向けエージェントに相談する手もあります。求人紹介から書類・面接対策まで、すべて相談できます。ただし、タダではありません。エージェントは採用が決まった企業から報酬を受け取っています。面談の時間も取られますし、合わなければ断る手間もかかります。その手間に見合うだけ選択肢が広がるかで決めてください。

高卒が対象に入るかどうかは、登録する前に確かめられます。第二新卒エージェントneoの対象は19歳〜29歳で、第二新卒・高卒・中卒・既卒・フリーターを前提にしたサービスです。面談拠点は東京・大阪・名古屋・福岡の4か所です(出典:公式サイト/2026年9月7日確認)。年齢がここを外れているなら、学歴不問の求人を扱う別のサービスを探してください。

経歴に自信がなくても正社員を目指したいなら

※登録すると、面談の日時と場所を自分で予約する形です。初回は基本的に来社で、Web面談を希望するときは問い合わせが必要です(出典:公式サイト/2026年9月7日確認)。

じっくり相談する先を決める前に、対象条件を確かめてください。UZUZが対象にしているのは、20代の第二新卒・既卒・フリーターです。年齢と学歴の具体的な条件は、公表されていません(出典:公式サイト/2026年9月10日確認)。学歴の条件が出ていないので、高卒で応募できるかは、登録して聞くことになります。

納得できるまで話してから決めたいなら

UZUZ(ウズウズ)に無料登録する

20代の新卒・第二新卒・既卒・フリーター向け

※登録すると、UZUZから電話で連絡が来ます(登録状況によってはメールになります)(出典:公式サイト/2026年9月10日確認)。

担当者との相性もあるので、2社ほど登録して比べるのがおすすめです。

高卒の就職チェックリスト

上から進めれば迷いません。

  • 1週目:「学歴不問・未経験歓迎」で検索し、気になる求人を5件保存する
  • 1週目:3つのルートのうち、自分がどれに当てはまるか決める(上の状況別を参照)
  • 2週目:志望動機と「学ぶ意欲」を200字程度で書き出す
  • 2週目:職務経歴書を1枚つくる(アルバイト経験も書く)
  • 2週目:学歴不問の求人を扱うエージェントに1〜2社登録し、面談日を決める
  • 3週目以降:大手だけに絞らず、成長できる中小も含めて複数社に応募する

※あくまで目安です。在職中なら、この倍くらいの期間を見ておくと無理がありません。

よくある質問

Q. 高卒だと給料は上がりにくいですか?
A. 職種や成果次第で十分上げられます。特に営業やITは、学歴より成果・スキルで評価されるため、若手のうちから収入を伸ばせます。資格取得も差を縮める有効な手段です。

Q. 面接で学歴について聞かれたら、どう答えればいいですか?
A. 学歴そのものより、「これからどう成長したいか」を前向きに話すのがコツです。過去の説明で終わらせず、意欲と入社後のビジョンにつなげましょう。

Q. フリーター期間が長くても正社員になれますか?
A. なれます。若いうちは未経験歓迎の求人が見つけやすい傾向があります。期間が長くなるほど難しくなる傾向はあるので、動き出すのは早いほど得です。フリーター期間別のデータや具体的な進め方はフリーターから正社員になるにはで詳しく解説しています。

Q. 高卒と大卒で、給料はどのくらい違いますか?
A. 初任給の時点では差があるのが一般的です。ただ、その差が一生固定されるわけではありません。営業やITのように、学歴より成果・スキルで評価される職種を選べば、若いうちから差を縮めていけます。逆に、年功や学歴が処遇に反映されやすい会社では差が開きやすいので、金額そのものより「何で評価される会社か」を見るほうが現実的です。

Q. 高卒でも大手企業に入れますか?
A. 入れます。中途では「学歴不問」を明示している求人を軸に探すのが現実的です。中小企業で経験を積んでから大手に移る、というルートも十分あります。

Q. 就職前に資格は取ったほうがいいですか?
A. 「資格を取ってから」と待つより、応募と並行するのがおすすめです。未経験歓迎の求人は資格を前提にしていないことがほとんどで、動き出しが遅れるほど、応募できる求人は入れ替わっていきます。取るなら、フォークリフト・危険物取扱者・基本情報技術者など、志望する職種の求人票で実際に条件として挙がっているものに絞りましょう。

まとめ

高卒でも、正社員は十分に目指せます。新卒高校生の求人倍率が示すように高卒人材への需要は根強く、「学歴だけで決まる」時代ではありません。カギは、学歴不問・未経験歓迎の求人を軸に、3つのルートを併用すること。そして、学歴より「学ぶ意欲」を前向きに伝えることです。学歴不問の求人がどのくらいあるかは、時期と地域で変わります。求人票だけでは分からないところは、応募の前に聞いて確かめられます。まずは無料相談から、最初の一歩を踏み出してみてください。

転職活動の全体の流れは転職活動の進め方、既卒の人は既卒から正社員になる方法もあわせてご覧ください。

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