未経験から営業職に転職するには?20代の向き不向きと進め方

建設中のビルを背に立つスーツ姿の人 転職の進め方・基本

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「人見知りの自分に、営業がつとまるだろうか」「販売の経験は、営業で通じるのか」——そんなところで止まっていませんか。結論から言うと、営業で評価されるのは、話し上手さではありません。若手の中途採用でいちばん重視されているのは、意欲や仕事への姿勢です。販売や接客で人と向き合ってきた経験は、営業でも材料になります。

この記事では、営業で何が評価されるのか、接客の経験がどう営業の武器になるのか、営業の種類によって働き方がどれだけ違うのかをまとめました。読み終わるころには、自分が応募するかどうかを、自分で判断できるはずです。

なぜ営業は未経験でも転職しやすいのか

営業職が未経験から入りやすいのには、はっきりした理由があります。

求人数が多く、需要が大きい

どの業界にも営業は必要で、募集が絶えません。未経験歓迎の求人も豊富です。

これは数字にもはっきり出ています。厚生労働省の統計では、営業職業従事者の有効求人倍率は2.17倍。全職業計の1.13倍を大きく上回る売り手市場です。なお日本標準職業分類では、営業職業従事者は大分類「販売従事者」(2.01倍)の内訳にあたります。営業だけを取り出すと、販売全体より高い倍率になります。

職業別の有効求人倍率(常用・パートを除く)
営業は全職業平均の約2倍。求職者1人に2件以上の求人がある。
営業職業従事者2.17倍
販売従事者2.01倍
全職業計1.13倍
(参考)一般事務従事者0.28倍
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年6月分)参考統計表8-1(PDF)(職業別/常用・パートを除く)/2026年9月12日確認

人気の事務職(一般事務0.28倍)と比べると、その差は歴然です。未経験歓迎の求人が多いのは、この需要の高さが背景にあります

人柄・意欲を重視される

営業は特別な資格を条件にしていない求人が多く、未経験可の募集も見つかります。厚生労働省が15〜34歳の若年層を対象に行った調査では、若年正社員の採用選考をした事業所が中途採用者について重視した点は「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」が72.7%で最も多く、「業務に役立つ職業経験・訓練経験」の42.3%、「学歴・経歴」の23.1%を上回っていました。

出典:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況」2 若年労働者の採用状況(PDF)表4(複数回答)・調査の概要(PDF)/2026年9月14日確認

成果が数字で見えるので、若手でも示しやすい

営業は結果が数字で残るので、経験が浅くても成果を示しやすい面があります。頑張りが給料に反映される仕組みを置いている会社もあります。

営業の種類を分ける3つの軸

ひとくちに営業と言っても、売る相手・売るもの・売り方の3つで、大変さも向き不向きも変わります。

法人営業(BtoB)/個人営業(BtoC)

法人営業は企業に売り、個人営業は一般の消費者に売ります。法人営業は落ち着いた取引が多いとされ、個人営業は成果が出やすい反面、ノルマが厳しいこともあります。

有形商材/無形商材

有形商材はモノ(製品)、無形商材はサービス・広告・人材などカタチのないものです。売るものを自分の目で見て説明できるぶん、未経験から入るなら有形のほうがとっつきやすくなります。

新規開拓/ルート営業

新規開拓では自分で新しい顧客を探し、ルート営業では既に取引のある顧客を回ります。ルート営業は関係づくりが中心なので、「きつい飛び込みは避けたい」なら、まず見るのはこちらです。

「営業=きつい飛び込み」だけではありません。種類を選べば、自分に合った働き方ができます

「きつくない営業」の選び方

「営業はやりたいけど、消耗はしたくない」——そんな人が、きつい営業を避けるための見極めポイントです。

扱う商材で選ぶ

相手がもともと必要としている商材なら、断られ続ける場面は少なくなります。逆に、相手が求めていないものを押し込む商材ほど、自分が消耗します。

顧客・営業スタイルで選ぶ

ルート営業や反響営業(問い合わせ対応)は、飛び込み中心より穏やかに働けると言われます。

評価制度で選ぶ

「ノルマ未達で詰められる」文化か、「プロセスも評価される」文化かで、働きやすさは変わってきます。ここは求人票の文面には出てこないので、面接で見るところです。

接客・販売の経験を、営業でどう書くか

営業に向いていないと思い込む前に、自分の接客・販売の経験を見てください。次のような経験は、営業で武器として書けます。

接客・販売のアルバイト経験、人と話すのが苦でないこと、コツコツ続けられること、相手の立場で考えられること——こうした要素は、そのまま営業の適性としてアピールできます。同じ厚生労働省の調査では、若年正社員の採用選考をした事業所が中途採用者について重視した点は、「コミュニケーション能力」が66.9%、「マナー・社会常識」が58.1%で、どちらも「業務に役立つ職業経験・訓練経験」の42.3%を上回っていました。接客で身につく対人面とマナーは、職業経験より重く見られているということです。

出典:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況」2 若年労働者の採用状況(PDF)表4(複数回答)/2026年9月14日確認

未経験から営業になるステップ

ステップ1:自分に合う営業の種類を決める

法人/個人、有形/無形、新規/ルートのどれで応募するかを、自分でざっくり決めます。

ステップ2:活かせる経験を書き出す

接客やアルバイトで自分がやってきたことを、営業に活きる形(コミュニケーション・継続力)で書き出します。書き方は自己PRの書き方に営業職の例文があるので、そのまま参考にできます。

ステップ3:未経験歓迎の求人に応募する

求人票で分かるのは、扱う商材・営業スタイル・給与などの募集条件までです。そこまでを確かめたうえで、複数社に並行して応募します。

ステップ4:面接で意欲と誠実さを伝える

「なぜ営業か」「どう貢献したいか」を前向きに話せれば、未経験でも十分戦えます。面接でよく聞かれる質問と答え方は転職面接でよく聞かれる質問15選にまとめています。

営業未経験でやりがちな失敗と回避法

NG1:給料の高さだけで選ぶ

「未経験で高収入」とある求人は、その分だけノルマや働き方の条件が厳しいことがあります。給料の額だけで決めると、入ってから合わないことになりかねません。

NG2:求人票に書いていないことを、確かめないまま決める

どれだけ売る前提なのか、達成できなかったときにどう扱われるのかは、求人票からは読み取れません。気になるところは、応募する前に聞いて確かめましょう。求人票や面接で見るべきところはブラック企業の見分け方にまとめています。

NG3:「営業=飛び込み」と思い込んで諦める

ルート営業や反響営業など、飛び込みでない営業もあります。種類を知れば、自分が選べる範囲は広がります。

転職エージェントを使うかどうか

飛び込みでない営業を選ぶには、募集条件の先にある実際の客層とノルマの重さ、評価のされ方まで知る必要があります。そこは求人票だけでは分からないので、人に聞くことになります。

聞く相手に転職エージェントを選ぶなら、かかるのは時間と手間です。面談の日程を空けることになりますし、合わなければ自分から断ることになります。その手間に見合うだけ選択肢が広がるかで決めてください。

使うと決めたら、次はどこに相談するかです。相談できる先は、対象の年齢や経歴で変わります。どこでも同じではありません。

第二新卒エージェントneoの入口は、就活アドバイザーとの面談です。対象は19歳〜29歳で、第二新卒・高卒・中卒・既卒・フリーターを前提にしたサービスです(出典:公式サイト登録ページ/2026年9月14日確認)

営業の求人があるか、自分の職歴で聞いてみるなら

※登録は、就職・転職したい時期など10問の質問に答える形です。面談する場所は東京・大阪・名古屋・福岡から選びます(出典:登録ページサービス紹介ページ/2026年9月16日確認)。

neoの強みや、逆に向いていない人については第二新卒エージェントneoの評判で詳しく解説しています。

面談で客層やノルマの重さ、評価のされ方まで聞いたうえで、応募するかどうかを自分で決めてください。

ほかのサービスも見るなら、転職エージェントおすすめ7選で対象年齢・地域・得意分野を比べられます。

未経験営業のチェックリスト

  • 自分に合う営業の種類(法人/個人・有形/無形・新規/ルート)を考えた
  • 接客・アルバイトなど活かせる経験を書き出した
  • 求人票で商材・営業スタイル・給与などの募集条件を確認する
  • 給料だけでなく働き方まで見て選ぶ
  • 営業職の求人を扱うエージェントに相談する

よくある質問

Q. 人見知りでも営業になれますか?
A. なれます。選考で重く見られているのは意欲やマナーのほうで、話の巧さではありません。相手の話を丁寧に聞けるなら、人見知りでも務まります。

Q. ノルマがきついのが不安です。
A. 営業の種類や会社によって大きく違います。ルート営業や反響営業、プロセスを評価する会社を選べば、過度なノルマは避けられます。

Q. 未経験でも稼げますか?
A. 成果が数字で見える営業は、若手でも成果次第で評価・収入が伸びやすい職種です。まずは無理のない環境で経験を積むのがおすすめです。

まとめ

営業は、需要が大きく人柄が重視される、未経験からもっとも挑戦しやすい職種の一つです。カギは、営業の種類を知り、「きつくない営業」を選ぶこと。そして、接客などの経験を営業に活きる形でアピールすることです。

転職活動の全体像は転職活動の進め方にまとめています。また成果が給与に反映されやすい職種なので、転職で年収を上げるにはもあわせて読むと、キャリアの見通しが立てやすくなります。

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